涙が流れるブルーハーツの詩の世界
涙が流れるブルーハーツの詩の世界
齢(よわい)35歳になって、ブルーハーツの詩の世界で、ようやく涙が流れるようになってきた。これまで、なんとなく歌を聴いてきたが、日本のロック界に、ここまで深い詩の世界があったのかと気づかされる毎日だ。この境地に到達出来るロックバンドは、はたして、今後、日本に現れるのだろうかと疑問に思う。おそらく無理ではないだろうか。並大抵の想像力ではこの歌詞は書けない。そんなブルーハーツの曲の中で、僕が好きな曲ベスト2をあげてみた。
「ドブネズミみたいに、美しくなりたい」もうこの出だしだけで、何がいいたいのかがわかっちゃう。最高の書きだし。僕も下手くそながら文章を書き続けているが、こんな書きだしを書きたいものだと、本気で思う。
・青空
「ブラウン管の向こう側でみた騎兵隊が、インディアンを撃ち倒したピカピカに光ったその銃で、僕の憂鬱を撃ち倒してくれれば良かったのに」(意訳)
この天才的な歌詞が書かれた唄のタイトルが「青空」だよ。歌詞の中に出てくるこんな醜い現実さえも、俯瞰した大いなる存在の前では、ちっぽけなものなのだと、どこかで分からせてくれる。僕と言うミクロな視点、少し俯瞰した世界のどこかの現実、さらにその2つの視点を俯瞰した「青空」という静寂の世界。完璧な構成と言わざるを得ない。
今日はちょっとセンチになっちゃった。
終わりです。
byebye。またね。